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シリア貧困患者支援:アナスくんのその後について
昨年実施したクラウドファンディング「シリアから逃れてきた患者家族を支えたい!~治療を続けられるために~」の中で、セカンドゴールの中から支援をしていたシリア北西部に住むアナス君の続報が届きました。
家族を支えるためにお墓を堀る仕事をしていたアナス君(当時12歳)でしたが、白血病であることがわかり、治療を開始したのは23年の8月のことでした。しかし抗がん剤など治療にかかる費用が工面できず、クラウドファンディングにて皆さまからご寄付を募りました。
多くの方々からの応援もあり、アナス君は治療を受けることができましたが、11月に体調が悪化、投薬量を増やし、医師からはとても厳しい状況であることが伝えられていました。
◼︎アナス君についてはこちらの記事も是非ご覧ください
https://www.jim-net.org/2023/09/12/9456/
https://www.jim-net.org/2023/10/18/9584/
そして、昨日送られてきた写真には、スコップを持つアナス君が写っていました。
アナス君のお母さんの話によれば、完全には回復しているわけではないが、治療の効果もあり体調がよくなっているとのこと。
そして、アナス君は家族や兄弟のために仕事を再開していました。
食べ物、飲み物、自らの医薬品代のためにも墓堀りの仕事を再開すると決めたアナス君の様子を語るお母さんはとても悲しそうな表情を浮かべていたといいます。
治療だけに専念できない社会情勢に、私たちも複雑な思いです。
アナス君のお母さんからは「アナスを助けてくれてありがとうございます。そしてアナスを気遣ってくれた言葉や祈りをありがとうございます」と、いつもアナス君の様子を連絡してくれているバクルさんより伝えられました。
治安も電気も安定しない地域での治療、そしてこれからの生活。
まだまだ大変な状況が続くことが予想されますが、皆様からのご寄付のおかげでここまで回復するができました。
ありがとうございました。
タグ: シリア貧困患者支援