ニュース

事業実態調査の結果につきまして

Category:

 調査の結果、イラクの一部事業地における医薬品支援事業においてスタッフによ
る過去の不明瞭な会計が判明し、当該スタッフとの契約を終了いたしました。なお、
本事業の実態として、過去の不明瞭な会計が確認された期間も含め、必要な支援が
支援先である病院に対して継続的に行われていたことは確認されております。
 すでに問題発覚後、再発防止・業務改善措置として、実施体制の変更、購入の
プロセスの透明化及び記録化の徹底、支援先との関係強化を実施しております。
 今後は今回の反省を踏まえ、現地事業担当者、医師達との信頼関係の構築、日本
の海外事業執行の体制作りから、全体を統括する理事会のあり方にも、チェック機
能が働くよう組み直し、改善して参ります。
 併せて JIM-NET としましては、現在においてもイラク政府からの病院への医薬
品提供量は治療を受ける子どもに対して十分では無いという現実を考えたとき、ま
た、治療を受ける子どもたち、家族への正しい知識の提供、心理社会的サポートに
ついて病院からも高い必要性を訴えられていることを考えたとき、JIM-NETがここ
で当該支援事業を中止することは支援をしている子どもたちに対して責任ある行動
とはいえないのではないかとの考えに至りました。透明性を確保した上で、可能な
かぎりの範囲で支援を継続することこそが、イラクの小児がん・白血病患者である
子どもたち、一人でも多くの命を守ることにつながると考えております。
 今回のことを猛省し、JIM-NET理事会と事務局が一体となり、より厳格に、かつ
透明性をもって現地のニーズに応える活動を展開すべく努力して参る所存です。

PAGE TOP