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Coffee for Peace! 眠り猫を描いたシャームちゃん

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※シャームちゃん一家のように、シリアから逃れてきた病気の子どもを抱えるご家族を支えるクラウドファインディングを実施中です。(2023年9月末まで)
こちらのページもぜひご覧ください。
シリアから逃れてきた患者家族を支えたい!

 


眠り猫を描いてくれたシャームちゃん(14歳)

2022年に血液の病気を患い、イラク北部アルビルの院内学級に通っています。
2020年にシリア南部ダラアという町からアルビルへ避難して暮らしています。

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「2011年3月、私たちの住んでいる
ダラアの町からシリアの崩壊が始まりました。」

極端に物が少なく、がらんとした家にシャームの父の声が響きました。

2018年、シャームの父は家族を呼び寄せるためにひとりでアルビルに入り、準備を進めて2020年ようやく妻と4人の子どもをアルビルに呼び寄せることができました。

しかしその直後から、一家に次々と困難が襲います。

アルビルでの滞在許可証を取得するため、弁護士に依頼したところ、パスポートと許可証取得のための代金を持ったまま弁護士は逃亡、警察や治安当局の捜査も及ばず、パスポートも代金も戻ってくることはありませんでした。

周囲の助けもあり、一時的な滞在許可が与えられ、現在は許可証を更新しながら生活をしています。

そして、時を同じくして、長女のシャームが頻繁に体調を崩すようになりました。

病院に行くにも経済的に極限状態にあったため、検査を受けることもなく過ごしていましたが、高熱が続いたため今年8月にナナカリ病院を受診、すぐに治療が必要だと診断され治療が始まりました。

現在は治療を受けながら、妹のリンと一緒にJIM-NETの院内学級に通っています。

2011年3月、シリアの混乱が始まった直後から殆ど外出も出来ず、学校にも通えず、長い月日を家の中で過ごしていた2人にとって、院内学級は毎日楽しくて楽しくて、嬉しくて仕方がないと言います。

またご両親も
「お金がなくてアルビルでは学校に通わせてあげられなかった。2人は毎日院内学級であったことを事細かに話してくれるよ。本当に嬉しそうな顔で話しるのを見ると、私たちも嬉しいです」
と言いながら、何度も感謝の言葉を伝えてくれました。

院内学級では、教員も子どもたちもクルド語が母語のため、授業はクルド語で行われています。
しかしシャームとリンはアラビア語を母語とするため、最初は教員たちも戸惑ったと言います。

現在は教員たちが協力し、2人が理解できるようにアラビア語での通訳の補助を準備しながら授業を進めています。

イラク北部のアルビルにはシリア紛争が始まって以来、多くのシリア人が逃れてきており、UNHCRによると2022年11月現在約13万人のシリア人が難民としてアルビルに滞在しています。

コロナ以降、失業率も高まり経済状況も悪化の一途を辿る中、シャームの父も安定した職にありつくことが出来ていません。

現在は日雇い労働で収入を得ていますが、それさえもなかなか見つからない日々です。

それでも、お宅に訪問する度に甘い甘いお茶を出してくれるシャーム一家。「お茶くらいしか出せないけど、飲んでいってください。日本の皆さんからの支援、いつもありがとう」と家族で出迎えてくれます。

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