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イラク支援事業に関するご報告
皆さまへ
日頃より種々ご支援、ご指導を賜り厚くお礼申し上げます。
私共 JIM-NET のイラク支援事業の一事業地において、一部特定のスタッフによる
過去の会計処理が適切にされていなかった可能性が判明し、調査すべき事態となりました。
皆さまからの信頼を損ねることになりましたこと、誠に申し訳ございません。当団体は
2019 年より新体制になり、ガバナンスを強化し及び透明性を高めるべく努力を重ねて参りました。
今回の事態は、その過程で明らかとなったものです。現在、顧問弁護士(東京共同法律事務所・
小川隆太郎弁護士)の関与のもと調査を進めており、今年度中を目処に報告書を作成予定です。
あらためてイラクの現状に目を向けますと、戦争後の状況に比べて落ち着いてきた現在においても、
保健行政と病院の機能は回復しているとは言えません。たとえば、政府からの医薬品の供給は充分でなく、
病院においても医薬品がしばしば不足する状況があります。その状況下で当団体が支援する医薬品は、
イラク国内の 3箇所の事業地における各病院において重要な医薬品の調達先になっております。また、
各病院に当団体が設置した院内学級では、これまで多くのがんのこどもたちに学びの場を提供し、
患者ご家族に対する精神的なケアも行なって参りました。
当団体においては、2019年よりアルビル事務所のスタッフの協力のもと進めてきたガバナンス改革の
成果を踏まえ、引き続きイラクを含むすべての海外現場と東京事務所のガバナンス強化及び透明性向上に
力を注ぎます。合わせて調査結果を踏まえ反省すべき点は真摯に反省した上で、こどもたちとその家族に
対して、より公正かつ効果的・継続的な支援を実施できるようスタッフ一同力を合わせて改善に努めて参ります。
2022 年 8 月 3 1日
特定非営利活動法人 JIM-NET