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バスラ子ども病院・ウサマ病院長
長年に渡りJIM-NETが支援してきたバスラ子ども病院では、2020年8月よりウサマ医師が病院長となり、日々病院経営や各調整に奔走されています。
がん専門医としてバスラ子ども病院で働いていたウサマ病院長は、41歳という若さで病院長に就任、
私たちの滞在中も病院建物の修復のための話し合いや省庁や外部団体からの訪問対応など、分刻みのスケジュールで各方面へ丁寧に対応されていました。
これまでのJIM-NETからの支援に深い感謝を述べて下さり、時代と共に変わりゆく日本も含めた世界の情勢にも触れ、これからの協力関係についてもお話することができました。
教育局からの訪問時にはがんで治療中や入院中の子どもたちに対する公的な支援の必要性を訴え、病院敷地内にある男性が泊まれる宿泊施設の存続を省庁に働きかけるなど、JIM-NETでも掲げる「社会心理的サポートを含めた総合的な小児がん支援」への必要性とその拡充の視点を持っておられました。
また、「本当に多くの書類へのサインや各種調整の業務が多いけれど、それは全てにおいて子どもたちに還元されていきます。現場では多くの先生や医療従事者が奔走されています。それは全て病気の子どもたちのためであり、私もその一部です。ですので、子どもたちが元気になるために働けることに感謝しつつ、できる限りのことをやっています。また、いち個人としても人道的に病気の子どもたちに何かしたいという思いをも強く持っています。」
と話し、患者や患者家族とも積極的に話をされていました。
ウサマ院長は日本での研修経験もあり、ご自身の家族にもよく日本の話をされているそうで、
「子どもたちは日本のアニメが大好きなんですよ」との言葉通り、お会いしたお子さんたちは大のアニメ好き。
日本との繋がり、そしてJIM-NETとの繋がりを今後ともより良いものとするため、ウサマ病院長をはじめとする関係者との関係性を強化していけたらと思っております。
引き続き、バスラを様子を定期的に発信していきますのでどうぞよろしくお願いたします。
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