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シリア人患者のローリンがJIM-NETハウスを訪問してくれました。

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9歳になるローリンは2017年5月、故郷のシリア・カミシリで急性リンパ性白血病(ALL)の診断を受けました。

初めはダマスカスの病院で治療を受けていましたが、遠く離れたカミシリからの高い交通費やダマスカス市内の家賃を受け、翌月の6月から隣国イラクのアルビルで治療を受けるようになり、JIM-NETも支援に携わるようになりました。

毎月、イラクとシリアを往復して治療をする日々。その甲斐もあり、2年後の2019年には寛解状態となりました。後は定期的な検査のみが必要となった2020年2月、新型コロナウィルスの流行で国境が閉ざされ、またダマスカスの病院に通う必要が出てきました。さらに治療の過程でC型肝炎にも罹ってしまったローリンは、その治療も必要となりました。
しかし、処方されたC型肝炎の治療薬は日雇い労働者として働く彼女のお父さん月給の4倍近いもの。とても購入できる値段ではありません。そこでJIM-NETはシリアに送金を行い、遠隔で彼女の薬代を支援することを決定しました。

(JIM-NETの支援で薬を購入できました)

半年近く、シリア国内での治療と検査を続けたローリン。JIM-NETも、遠隔で彼女に寄り添い続けました。
そして2020年8月、イラクとの国境が開き、今回アルビルに検査に来ていたローリンがJIM-NETハウスに来てくれました。

白血病治療後の経過観察もよく、C型肝炎も完治し、すっかり元気な姿をスタッフに見せてくれました。
JIM-NETでは、コロナ禍でもローリンのような小児がん患者の支援方法を模索し、子どもたちの命を守る活動を続けています。

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