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新型コロナウイルス対策:バスラ子ども病院へ緊急支援
「ニュースにはなっていないだろうけど、バスラの状況は本当に悪いんだ。イランでのコロナウイルス患者が多く出た時、イラク政府はイランとの国境を封鎖したと報道されていたが治安の問題もあり、封鎖できていない箇所もあった。そこから多くのイラン人が入ってきてバスラの町は大混乱だったよ。イラン人が悪いって言ってるわけじゃない。けど人々の間ではイラン人に対する視線は厳しいものがある。人々はだいぶ混乱してるし、一般病院にはたくさんの人々が押し寄せてきて大変だ。」
バスラのスタッフ・イブラヒムは早口に窮状を電話越しに訴えました。
バスラではイラクの他の地域に比べ、医療現場の状況が悪いことは今まで何度もお伝えしましたが、新型コロナウイルスの影響も相当なものだと予想されます。
JIM-NETが支援するバスラ子ども病院では、こうした事態に子どもたちが感染しないよう、医療従事者が協力し合って対応していますが、子どもたちに配っているアルコールジェルやマスクが底をついてしまう事態を重くみて、4000米ドルの緊急支援を行いました。
衛生面や医療サービスが悪いイラクでは今後の厳しい状況が続きそうです。
抵抗力の弱いがんの子どもたちを守るため、引き続き皆様からのご協力をいただけますと幸いです。
https://www.jim-net.org/donate/donation/
※イラク小児がん支援