ニュース
イラクでの新型コロナウイルスの影響拡大
バグダードのJIM-NETスタッフ・アブサイードから新型コロナウイルス対策についてバグダードの病院の様子が伝えられました。
イラクにおけるコロナウイルスの感染者は昨日までで70人に迫る勢いで、今後も感染の拡大が懸念されています。
長年、医療サービスが行き届いていないバグダードの子ども病院でも日本や各国同様にマスクや消毒液、使い捨ての手袋が今までにも増して不足しています。
「コロナウイルスが蔓延しても、がんの治療は続けなければなりないし、それは今までと変わりません」とアブサイードは言います。
子どもたちは今日も治療に訪れ、院内学級にも訪れています。院内学級ではアブサイードや他のスタッフが感染症対策のアドバイスをしながらも、子どもたちへのケアを続けています。
患者の子どもたちを守ろうと医師もご家族も必死との声。
JIM-NETへの感染症対策関連の医療支援も強く要請されました。
特に免疫力が弱いがんの子どもやその周りの人たちに対するケアは徹底しなければなりません。
イラクではナジャフやカルバラといったシーア派の聖地で行われる金曜日の大規模礼拝も中止となり、イラクサッカー協会は今週月曜日から地元リーグの試合も延期するとの発表がありました。
また、現在バグダードからクルド自治区への陸路での道も封鎖されているとのことで、イラクでも混乱が広がっています。