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第二回 バルダラシュ難民キャンプ医薬品支援を実施しました。
2月24日、今年度シリア難民支援の一環で
二回目のバルダラシュ難民キャンプ医薬品支援を実施しました。
昨年12月に行った第一回目の支援レポートはこちら(https://www.jim-net.org/2019/12/29/5265/)。
今回は現地保健局の要請に基づき、高血圧治療薬、インスリン、葉酸サプリメントなど5,000米ドル(約55万円)分を支援しました。
イラクのクルド人自治区内に位置し、現在も約8,500人が暮らすバルダラシュキャンプは、シリアから逃れてきたばかりの難民がセキュリティチェックを受けるために最初に滞在するキャンプです。
クルド人自治区内に親族や身元保証人のいる人は比較的キャンプからすぐに出ることができますが、いない人のキャンプ滞在が長期化しており、現在も一日約100人のペースで新しい難民が越境していることからも、キャンプ人口の変動がとても大きいとのことでした。
キャンプ内には小さな商店や服屋さんなどもできはじめ、自治政府とNGOの支援により簡易の学校や青少年活動センターも運営されていました。
バルダラシュキャンプのリプロダクティブヘルスセンターの医師とお話ししたところ、現在妊産婦に対する薬は足りているが、キャンプ内で妊婦の数が増えており、サービスが追い付かなくなっている、とのことでした。
キャンプ内には超音波検査の機械もなく、一日に約10名の妊婦さんをキャンプの外の病院に搬送し検査をしているとことです。
この状況を受け、JIM-NETから家族計画に関する支援ができないか、との要請をもらいましたので、今後の支援計画の中で検討をしていきたいと思います。
本支援に際しまして、日本の支援者の皆さまにも緊急の募金の呼びかけをさせていただき、多くの方からご支援を賜りました。改めまして、感謝を申し上げます。