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シリア国内支援レポート vol.2
カミシリの街・ハヴァンドくんとの再会
2月2日から5日にかけて、JIM-NETアルビル事務所スタッフのリームがシリアに渡航し、国内の難民キャンプにおいて医薬品支援を実施しました。
こちらのレポートでは3回に分けて、シリア人のスタッフであるリームが行った、シリア国内での支援の様子をお伝えします。
以下は第二回のレポートになります。
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2月3日 カミシリの街・ハヴァンドくんとの再会
この日はまず、ハサカ県北部のカミシリの街へと向かいました。
10月にはトルコ軍により空爆を受け、その後も過激派組織IS(イスラム国)のテロ攻撃に見舞われたカミシリですが、現在は街も活気を取り戻し、多くの建物やショッピングモールができていました。
そこで次の日に支援を予定している医薬品を購入した後、ある家族のお宅へ…
写真の右の男の子はハヴァンドくん(4歳)です。
彼は以前、急性骨髄性白血病(AML)を患っており、イラクのダラシャクラン難民キャンプに暮らしていた際にJIM-NETが支援をしていました。
(ハヴァンドを紹介した記事はこちら→ https://www.jim-net.org/2019/07/19/4630/)
白血病を克服したハヴァンドは、家族とともにカミシリの自宅に戻り、ゆっくりですが以前の生活を取り戻しています。
よちよち歩きだったハヴァンドの弟も大きくなり、さらに下に妹も生まれ、家族にも笑顔が戻っていました。最近生まれた妹にはハウレール(クルド語で「アルビル」を指す言葉です)と名付けました。ハヴァンドの病気の治ったアルビル(ハウレール)は縁起のいい街だから、とのことでした。
お母さんは「JIM-NETが支援してくれたおかげで息子が元気になった。現在、2、3ヵ月毎に検査を受けるため通院しています」と語り、何度もJIM-NETや日本の皆さんに感謝の言葉を述べていたとのことでした。
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JIM-NETではイラクのシリア難民キャンプ、シリア国内の避難民に対する医薬品支援を行うための支援金を募っております。
▶目標金額:200,000円
本緊急支援では、あんのん基金様はじめ多くの団体や個人の方よりご寄付を賜りましたが、残り20万円ほどの医薬品代が現場で必要となっております。
皆様のご協力、何卒お願い申し上げます。
■ご寄付はこちらから
https://www.jim-net.org/donate/donation/
※2月29日までに「難民支援(イラク)」にご寄付いただいた分を、本緊急支援の支援金として使わせていただきます。