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シリア国内支援レポートvol.1 アルホール難民キャンプ
2月2日から5日にかけて、JIM-NETアルビル事務所スタッフのリームが
シリアに渡航し、国内の難民キャンプにおいて医薬品支援を実施しました。
こちらのレポートでは3回に分けて、シリア人のスタッフであるリームが行った、
シリア国内での支援の様子をお伝えします。
今回は第一回のレポートになります。
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2月2日 アルホール難民キャンプ視察
シリア北東部、ハサカ県に位置するアルホール難民キャンプ。
シリア人スタッフのリームは前日の夜にシリア入りをし、
次の日の早朝、霧の中アルホール難民キャンプへと向かいました。
ハサカ市から1時間ほど南下したところにあるアルホール難民キャンプ。
今日、約8万人が暮らす巨大な難民キャンプです。
以前は同じシリア国内のラッカや、隣国イラクのモスルからの避難民も多く暮らしていたそうですが、過激派組織IS(イスラム国)の家族が収容されるようになってから、治安の悪化が目立ち始めたとのことでした。
キャンプは監視カメラに囲われ、非常に厳しい警備が敷かれています。
キャンプに入る際も何度もセキュリティチェックを受けて入域が認められました。
リームは現地のクルド赤新月社のスタッフの方からキャンプ内の医療体制や必要としている医薬品の説明を受けました。
現在、アルホール難民キャンプでは診療所に内科と小児科の医師と看護師が1名ずつ常駐しており、妊婦のための超音波室や検査室、分娩室も備えられています。
しかし最近の冬の天候によってキャンプ内では風邪やインフルエンザが流行っており、抗生剤に加えて糖尿病患者の薬や妊婦のためのサプリメントも不足しているとのことでした。
JIM-NETでも次回のシリア支援で、アルホール難民キャンプでの医療支援を検討しています。またアルホール難民キャンプの様子も、現地の赤新月社さんの情報をもとにお伝えしてまいります。
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JIM-NETではイラクのシリア難民キャンプ、シリア国内の避難民に対する医薬品支援を行うための支援金を募っております。
▶目標金額:¥200,000
本緊急支援では、あんのん基金様はじめ多くの団体や個人の方よりご寄付を賜りましたが、
残り20万円ほどの医薬品代が現場で必要となっております。
皆様のご協力、何卒お願い申し上げます。
■ご寄付はこちらから
https://www.jim-net.org/donate/donation/
※2月29日までに「難民支援(イラク)」にご寄付いただいた分を、本緊急支援の支援金として使わせていただきます。