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ハウラによるピア・サポート ー後編
(ピア・サポートを行うこととなった背景・内容については以前の投稿、「前編」をご覧ください)
ハウラが現在小児がんと闘う子の親御さんに対して行ったピア・サポートですが、一緒にアルビルに来てくれた彼女のお父さんも参加して、親の立場からアドバイスをしていました。
今日はハウラのお父さんがその場で語った、2つのエピソードをご紹介します。
~ハウラ闘病中の話~
ハウラが白血病を患い多くの輸血が必要だと分かった際、お父さんはサマワから約300km離れた首都のバグダードまで向かいました。そこでいくつかモスクに通い、人々に献血のお願いをしたら多くの人が協力してくれたそうです。寡黙でダンディなお父さんですが、娘のために当時必死に助けを求めていた事実に、ハウラに対する愛の大きさを感じました。
また、お父さんは建築会社の社長さんでもあるのですが、従業員の中である日、紫斑のある人を見つけたそうです。この紫斑、急性白血病に罹った人にも出るもので、ハウラの病気にずっと寄り添っていたお父さんはそれが白血病のサインであるとすぐに分かりました。
すぐにその人を病院に連れていき、検査をさせたら本当にその人は白血病にかかっており、手遅れになる前に治療を開始できたとのことでした。
それ以外にもハウラのお父さんは、元小児がん患児の親としての立場から真摯に話を聞きアドバイスをしていました。
JIM-NETのスタッフも、ぜひ二人の故郷であるサマワに招待をしたいと言っていただきました。今後も交流を続けていきたいと思います。
タグ: イラク小児がん支援, チョコ募金, JIM-NETハウス, ハウラ, ピアサポート