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ハウラによるピア・サポート -前編
以前のレポートでも紹介しましたように、先週まで、数年前にJIM-NETが支援をし白血病を克服したハウラが滞在していました。
今日はその際に彼女にお願いをした「ピア・サポート」の様子をご紹介します。
ここでのピア・サポートとは、小児がんを克服した人が、現在小児がんで苦しむ子やその親御さんに対して、経験者としての立場から悩みや話を聞いてあげるというものです。
白血病を患い、今度別の感染症の手術を受けるペラちゃんのお母さん(写真1枚目左の女性)は、
「小児がんの子どもは、治ったと思っても突然亡くなってしまう子がいる。うちの子も同じことにならないかと心配」と話していました。
ダラシャクラン難民キャンプに住んでおり、アルビルにあるナナカリ病院まで通わなければいけないペラちゃん(写真2枚目)。お母さんは「いつも心配だ」とピア・サポートの間中泣いていました。
(ペラちゃんについては以下の記事も一緒にご覧ください。https://www.jim-net.org/2019/04/19/4438/)
それに対してハウラやスタッフが「しっかり家を除菌して、薬を飲ませて、子どもに心配させずに普通の生活を送らせてあげることが大切」とアドバイスしていました。
またハウラも自分のストーリーを話しており、
「私は治療期間中、抗がん剤の副作用のため、合計120リットルもの輸血をしてもらっていた。すごく辛かった。仲の良い友だちであったサブリーンが同じ病気で亡くなってしまったが、私は絶対に諦めないと誓っていた」と伝えていました。
現在、白血病を克服し大学にまで通っているハウラ。彼女の姿は、今日小児がんと闘う子を持つ親御さんに勇気を与えていました。
タグ: イラク小児がん支援, チョコ募金, JIM-NETハウス, ハウラ, ピアサポート