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新たな飛躍にむけて
JIM-NETは皆さまのご支援とご協力を賜り、設立15周年を迎えることができました。
現在のイラクでは、薬の不足だけでなく、小児がんの子どもたちは厳しい環境下における
メンタル面でのケア、学校等への編入や再入学のサポートや家族への支援、そして家族ぐるみの
衛生環境への配慮などが必要とされています。JIM-NETに対して様々な面での小児がん患者とその家族に
寄り添ったサポートがなされるよう期待が高まっています。
私たちは、これまでと同様に薬剤支援も続けつつ、心理社会的な支援や研修も充実させ、
支援の質を高めていきたいと考えています。現地での活動を更に迅速に・適切に行うため、
現場プロジェクトの透明性をより高め、理事会及び事務局での議論が活発に行われる環境作りを
心がけます。
JIM-NETは、決して多人数の大型NGOではありません。しかし、東京本部・イラク事務所では、
各自がいくつもの担当業務をこなしながらお互いをカバーできるコミュニケーションとフットワークを
大切にしてきました。イラクでは初となった小児がん総合支援施設「JIM-NETハウス」のオープンを機に、
JIM-NETらしさを失わず、より進化させて東京とイラクスタッフがこれまで以上に相互の距離を縮め、
より良い支援を行っていく体制を整えてまいります。
この度、現地と東京本部の一体感を強めるために、本部より一年に一名を現地支援と研修のためにイラクへ
派遣することにいたしました。また、イラクのスタッフも安定した条件の下で医療関係者とともに学び、
成長ができる環境を整えていきます。
外部の意見も聞くために顧問弁護士と社労士をおき、スタッフ自身も尊重され、働く場が開かれた形に
なるように改革をしていきます。
JIM-NETでは、執行部、理事会、スタッフが対等に互いの人権を尊重し合い、有効な国際医療支援と
被災地支援を行って参る所存です。
鎌田實代表理事・理事会・スタッフ一同