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モスルに薬を

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昨年の今頃でした。
モスルがどんどんISから解放されて、アルビルのナナカリー病院に患者があふれておりました。
アブ・ムハンナッドは、3人の息子が血友病で、ファクター8という薬が必要。
でもその時、ナナカリー病院にもファクター8はありませんでした。
JIM-NETが支援しようとしましたが、アルビルの薬局にも売ってませんでした。
スマイルこどもクリニックの加藤ユカリ先生から連絡があり、日本で調達してくださることになり、アルビルに持ってきました。

あれから一年、いきなりアブ・ムハンナドから電話があり、ファクター8がないので支援してほしいとのこと。
モスルの患者は、ほとんどが、モスルのイブンアシール病院へと通っています。
ISがいなくなった今イブンアシール病院は、イラク中央政府の管轄になっていますが、薬の供給はほとんどありません。先週の2000$に続き、ファクター8を10調達し、本日、アルビルからモスルに通っているワサン先生に届けてもらうことになりました。

アブ・ムハンナッドは、電話口で、「モスルの治安はいいですが、電気は一日に2時間くらいしかきませんし、仕事もない状況が続いています。病気の子どもを抱える親にとっては、病院に薬がないのが一番こたえます。日本のみなさん、支援をありがとうございます」とのことでした。

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