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果たしてクルドは独立するのか
9月25日、クルド自治政府は、国民投票を行うといっています。しかし、イラク政府は、いかなる手段をとろうとも国民投票をそしするといい、トルコも強く反対しているために、アメリカやUNは、今すべきでないとけん制しています。しかし、一端日が付いてしまったクルドの人々の気持ちは、なえることなく、連日、国民投票を支持する集会が開かれています。
おそらく、日本のメディアを見ている人たちは、アメリカやUNが反対しているんだから、国民投票は延期されるのだろうと思われている方も多いいでしょう。クルドは、イラク戦争には実はほとんど関係していなくて治安も安定し続け、イラクでは、他には比べられない程経済が発展しました。しかし、石油を中央政府を通さずに輸出してしまたために、中央政府との関係が悪化。本来もらえるはずの17％の予算が送金されず、公務員の給与も25％-75％しか支給されなくなりました。
ISとの戦い、そしてIDPの受け入れで、クルド経済は破たん寸前ではないかと思われますが、不思議と町中の景気は悪くなっていないようにも思われます。そんな状況で独立を掲げれば、周辺との関係は悪化。アメリカの支援も得られないとすると、何ら得るところがない。賢いクルド人が考えれば当然そうなります。このまま自治区でいたほうが繁栄するのはわかっているのに、後には引けなくなってしまったような感があります。この一週間でどう解決するのか、へたをすると新たな戦争にもなりかねない緊張感がアルビルでも漂ってきました。
国民投票を支持しているのはイスラエルだけというのも、気になります。
