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ヒロシマからのメッセージ
オーストラリアから来日中の女性がスー・コールマン=ヘイゼルダインさん、男性がサイモン・ジョン・プリドーさん。2人ともオーストラリア先住民核実験被害者です。
1952年から1957年まで、イギリスとオーストラリア両国政府は、西オーストラリアのモンテベロ諸島と、オーストラリアの中南部の砂漠地帯のエミューとマラリンガで、協力して核兵器実験をおこないました。この期間中に合計12回の実験がおこなわれました。
アボリジニといわれる先住民の居住地域で実験が行われました。そして、オーストラリアは、世界一のウラン埋蔵国。アメリカに輸出されると核兵器になり、日本に輸出されると原発で使われます。ウラン鉱山周辺の住民も被曝しています。
今年7月7日、核兵器禁止条約が国連で採択されました。
核保有国は、もちろん不参加。日本とオーストラリアも参加しませんでした。
広島、長崎の教訓から、政府、被爆者が一体となって核兵器の廃絶を訴えてきたかに見える日本。しかし、政府はアメリカの核の傘下にひたすら入ろうとしていただけでした。
しかし、日本の被爆者の方々の執念、同じく、オーストラリアもアボリジニのスーさんたちが自らの体験を語ったことで、条約は採択されました。これぞまさに市民社会のネットワークじゃないかなと思いました。これからも、われわれ日本人は、日本政府に圧力をかけていかなければ行けません。
今回、オーストラリアから原水協の世界大会に呼ばれたスーさんとサイモンさんが広島からサカベコにメッセージをいただきました。
核なき世界を永遠に
Nuclear free forever! Sue Hoseldine
No Nukes for a clean world for everybody! Simon
間もなく8月6日。
今年は、広島、長崎に行くことはできないのですが、福島から平和を祈願します。