現地支援レポート

2017/05/12
【シリア難民支援・小児がんのハリッド君を訪問】


それでも僕はシリアを応援する!

3月2日、ヨルダンもすっかり春めいてきています。ハリッド君は、ちょうどキングフセイン病院に入院してきたところでした。4日間は入院し、その後一日ごとに投薬を繰り返すような化学療法が始まっています。その日は、お母さんとおばばちゃんが、ハリッド君の面倒を見ていました。

ハリッド君を訪問
(治療中のハリッド君)

ハリッド君は、お父さんと20歳のお兄さんがシリア国内にいて、ヨルダンには来ることができません。ヨルダン政府がシリア難民の入国を厳しく制限しているからです。
10人の子どもたちとおばさんを含めて13人が、一つの家を借りて住んでいます。首都アンマンから1時間近く離れたところに住んでいます。約15000円の家賃を払うために、お兄さんとハリッド君がスーパーマーケットなどで働いていましたが、ハリッド君は現在治療中のために仕事は辞めています。お兄さんも、ハリッド君を病院に連れてきたり、泊まり込んで世話をしなければいけないので、仕事も思うようにできないようです。

ハリッド君は、薬の副作用で髪の毛が抜けていました。
ハリッド君はあまり元気がなかったのですが、サッカーが大好きで、昨日ワールドカップの予選でシリアがウズベキスタンに勝利したことを喜んでいました。
「体制派、反体制派とか関係なく、サッカーはシリアを応援する。フィラース・ハティーブという選手は反体制派で、チームを去ったけど戻ってきたんだ。僕はシリアの選手すべてが好きなんだ!」
好きな選手を強いてあげれば、「バッセト選手が好きだったけど。」といいます。
バセット選手は、シリアを代表する若手ゴールキーパーでした。シリア代表U17と U20 にも選ばれ、将来を有望視されていたバセットは、非暴力のデモに参加。若者たちを引っ張っていきますが、やがて銃をとるように。ドキュメンタリー映画「それでも僕は帰る」にも主役として登場しています。

6月7日は、シリア代表チームが来日し、日本代表と親善試合を行うことになっています。
隣にいたお母さんも、「絶対シリアが勝つわ!」と意気込んでいました。

(佐藤真紀)

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