現地支援レポート

2017/01/22
女性障害者の活動(3)


女性障害者の活動(2)に続く

 「これまで支援されることはあっても、自分たちがボランティアする機会はなかった」、「他の障害者にも、将来こういった活動に参加するよう促したい」という思いで、手編みの帽子とマフラーを支援を必要とする子どもたちにプレゼントする、というチャリティーを計画した女性たち。「もう寒いから、急がなきゃ!」と、1月頭のプレゼントを目指し、12月は活動がさらに活発になりました。

 最終的に持ち寄られたのは54個の帽子+マフラーのセット。皆で一つずつきれいな紙袋でラッピングを行い、そして袋に貼るステッカーも作りました。ステッカーには、皆で話し合って決めたグループ名「ダフィ アルベック(あなたの心を温めましょうか)」と「可能性に限界はない」というスローガンが書かれています。また、メンバーの一人が描いたイラストがロゴとして採用されました。

IMG_1883.jpg               (プレゼントの袋にはステッカーが貼られました)

 シリア人の子どもに対しては、シリア難民の孤児が居住するスンナ・アルヘール(※この地域においては一般に、父親を亡くしている子は孤児とされます)の子どもたちにプレゼントすることになりました。プレゼントの袋を抱えてマイクロバスに皆で乗り込み、賑やかに施設に向かう様子はまるで遠足のようです。

DSC_1456.jpg           (遠足気分?な女性たち。「こんなの初めて!」と少々興奮状態)

 プレゼントを受け取った子どもたちはそれぞれに袋を開けて中身を見ると、「きれい!」と声をあげて喜びました。「そっちの方がいい」「交換しよう!」と盛り上がります。スンナ・アルヘールの代表、シェイフ・モアターズさんは、「親を亡くした子どもたちにとって、こうして気にかけてくれる人が周りにいると感じることはとても大切です。今日受けた善意を、子どもたちがいつか誰かに与えるようになることを願います」。この言葉は「今度は自分たちがボランティアをしたい」という女性たちの思いと重なるからでしょうか、女性たちは誇らしげな表情でシェイフの話を聞きました。

 ヨルダン人に対しては、障害を持った子どもたちにプレゼントされました。 子どもたちだけでなく子どもと一緒に来たお母さんたちにも、帽子とマフラーはとても好評でした。障害を持った子どもたちが将来このような活動に参加するためには、まずは家族の理解と協力が必要です。女性たちの姿がお母さんたちを元気付けたことを願います。

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             (デザイン、色やサイズもそれぞれとても似合っています)

 活動に参加した女性、ガーダさん(ヨルダン人)は、「毎週集まることも楽しかったけれど、皆で他の施設に出かけて自分たちの活動をアピールするなんて、わくわくしたわ」と、嬉しそうに話してくれました。アリアさん(シリア人)はJIM-NETのスタッフですが、障害を持つ女性として活動に参加しました。「これで活動が終わると思うと、少し寂しさすら感じました。この3ヶ月でできた仲間との友情がこれからも私たちを支えてくれると思います」と言います。

 活動の当初に彼女たちが設定した「自信をつけるための経験を得る」「地元社会との協力を高める」「障害者と障害を持っていない人が平等になる」などの目標は、達成できたのではないでしょうか。

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